転職を決意してから、いつ辞めるのがいいのかそのタイミングに悩む人も多いかもしれません。できれば有給も消化してボーナスをもらってから辞めたいものですが、辞めるタイミングによっては全額支給かもしれませんし、一部削られてしまうかもわかりません。
今回は転職をお考えの方のために、ボーナスを貰う前の転職と貰った後の転職どっちがいいのかを様々な面から判断してみました。後から後悔することのないようしっかりと考えて決めたいですね。
いつ出せばいい?退職届を出す時期対決
〇WIN:ボーナスを貰う前の転職
引き継ぎなどのことも考えると、退職したい日から1ヶ月前くらいに退職届を出せば大丈夫でしょう。気にするところは、転職先の入社日と引き継ぎのことだけなので、それがクリアできればいつでも退職届を出せます。
×LOSE:ボーナスを貰った後の転職
ボーナスを貰う前に退職届を出してしまうと、会社によってはボーナスを減額されたり最悪もらえないという会社もあるようです。ボーナスを貰うためには、退職届を出す時期も考えなければいけません。ボーナスを貰ってから退職届を出すことをお勧めします。
どれくらいかかる?退職までに必要な期間対決
〇WIN:ボーナスを貰う前の転職
引き継ぎ期間があれば無事に退職できます。有給消化をするなら少し長めの期間が必要ですが、消化しなければ1ヶ月後には退職できます。
×LOSE:ボーナスを貰った後の転職
ボーナスを全額もらうためには、ボーナス前に退職届は出さないほうがいいので、ボーナス支給日から1~2週間後に退職届を出し、その後引き継期間を1ヶ月とすると、最低でも1ヶ月半はかかります。内定から入社までの期間は一般的に1~2ヶ月で長くても3ヶ月が限界のようなので、転職先の内定日と入社日をよく考えて退職する必要があります。
お金の余裕度対決
〇WIN:ボーナスを貰った後の転職
その月の給料+ボーナスになるので、いつもの月よりは余裕のある生活ができます。転職先の給料の締め日と給料日によっては、最後の給料から期間が開いてしまったりすることも考えられるので、多くもらえるに越したことはありません。
×LOSE:ボーナスを貰う前の転職
その月の給料だけになるのであまり余裕はありません。次の職場に勤務するために必要なものを買ったりしたら、転職先の給料が出るまでは節約したり、貯金を崩すということもあるかもしれません。
気持ちの余裕度対決
〇WIN:ボーナスを貰う前の転職
転職先が決まっていれば、引き継ぎさえきちんと終わらせてしまえば、今の職場に迷惑をかけることはあまりないと思います。退職予定まえに引き継ぎを全て終わらせてしまえば、有給をとってもいいし、気持ち的にもかなり楽だと思います。
×LOSE:ボーナスを貰った後の転職
いつ退職届を出すか、内定をもらった転職先にはボーナスをもらってから退職するとは言いにくいと思うので、どれくらいの期間待ってくれるか、その期間内に引き継ぎは終わるかなど、精神面での余裕はあまりないかもしれません。
円満退職度対決
〇WIN:ボーナスを貰う前の転職
退職することで、今の会社には多少負担が増える人もいるかもしれませんが、引き継ぎと最後のあいさつをきちんとすれば、誰かに文句を言われることはなく円満退職できるでしょう。
×LOSE:ボーナスを貰った後の転職
ボーナスを貰った後の退職となると、周りの目が少し厳しいかもしれません。引き継ぎをしっかりやらないと、それこそ「ボーナス泥棒」なんて言われてしまうかもしれません。出来れば、円満に退職したいところです。
どっちが有利?転職先のボーナス算定期間対決
〇WIN:ボーナスを貰う前の転職
前職でボーナス支給にこだわらなかったので転職先に早く入社することができます。早く入社すれば、その分転職先のボーナス算定期間に長く在籍することができるので、新しい職場での初めてのボーナスは、前職でボーナスを貰ってから転職した場合よりも少し多いかと思います。
×LOSE:ボーナスを貰った後の転職
前職でボーナスを貰ったことで、転職先のボーナス算定期間の在籍日数が減ってしまいます。そのため、すぐに転職した時より新しい職場の初ボーナスは金額が少ないことが考えられます。
まとめ:ボーナスを貰う前の転職と貰った後の転職、結局どっちが良いのか?
いろいろと比較してきましたが、やはりボーナスは貰ってから転職するのが良いと思います。
一般的には、ボーナスは夏と冬の2回で、ボーナスの算定期間は支給日の前の月からさかのぼっての半年間です。6月に夏のボーナスが支給されるとしたら、算定期間は12月~5月ということになります。
その期間在籍していれば、いつ退職してもボーナスは支給されてもいいのではないかと思いますが、ボーナスは会社の業績や個人の業績によるところが多いので、労働基準法では一切保護されていません。そのため、支給されなくても文句は言えないそうです。在籍していたのにもらえないと損した気分になりますよね。
ボーナスには将来の期待部分も入っているので、ボーナス支給の前に退職の意思を示すと、何割か減額されたりすることもあります。就労規則に、ボーナス支給日に在籍していないとボーナスが支払わなくてもいい「支給日在籍」を設けている会社も多くあり、ボーナスを貰ってから退職したい人は、よく確認した方がいいでしょう。
ボーナスは働く人にとっては年に数回の楽しみでもあり、金銭的・気持ち的にも余裕が生まれると思います。しかし、ボーナスにこだわりすぎて、転職する機会を無駄にするようなことがあっては転職する意味がありません。
また、ボーナスを貰った直後にすぐに退職となると、周りに迷惑をかけることになるし、白い目で見られることもあると思います。同じ業種に転職をした際は、前職とのつながりがあるかもしれないので、円満に退職できた方が良いです。
あまり無理なスケジュールならボーナスにこだわることなく転職を、しかし出来ることならボーナス支給後の円満退職からの転職をお勧めします。