リスクマネジメントとは企業内に潜むリスク・損失要因を徹底的に洗い出して、事前に改善する役目を持っています。
あるいはこれから行われる営業企画や事業計画、企業経営活動においてもどのようなリスクが考えられるかを事前に調査し、最小限の損害にとどめる様に準備する仕事も担当します。
具体的にはリスク情報の収集を始め、リスクのモニタリングやリスク分析を日常的に行います。
同時にリスクの防止策を検討しつつ、リスク事象発生時も危機管理を徹底する役割を持っています。
また、社員へのリスク対応に関する教育や訓練、啓発になっていきます。
業種はとても幅が広く、ありとあらゆる企業が必要とするノウハウですから、実際に優秀なリスクマネジメント担当者をヘッドハンティングするところもあるくらいです。
リスクマネジメントの仕事としては所属する組織のリスクを徹底的に洗い出すところから始まります。
ですから担当する企業の業種・業務をある程度理解しておく必要がありますし、経理・会計に関しても精通している必要があります。
豊富な経験と卓越した洞察力を持って、リスク要因を分析する能力とそれを解消するノウハウを要求される事になります。
そして、もし問題点を発見したら、リスク対策会議などを開いて回避のための企画を提案します。
この作業はどの管理職にも必要とされるもので、それに見合った能力を持つ管理者は優遇されます。
ただし、特殊なノウハウを要するために社内に適任者がいない事も多く、コンサルタントとしてアウトソーシング会社や派遣会社などに依頼して、実際に現地採用のために広く募集を掛ける事が多いのです。
この様な専門性の高い職種でありますから、業務経験と実績のない未経験者には務まらない職務でもあります。
応募資格に関してはまちまちです。職場によって違ってきますので、その都度条件を確認する必要があります。
また、雇用条件は基本的に上級の管理職としての待遇が用意されています。
人材派遣会社の求人情報サイトを見ますと、1,000万円前後の求人が多く見られます。
しかしより良い条件でリスクマネジメントの職を得るつもりであれば、個々の能力をしっかりと評価してもらう手段を講じる必要があるでしょう。
実績と実力のある派遣会社に依頼する事で、ご自分の希望する条件を満たす事ができるかもしれません。
その際は複数の求人を紹介できる力のある派遣会社を選びましょう。
この業種に精通しているカウンセラーが居る派遣会社であれば、派遣後のケアもしっかりしていて安心できます。
リスクマネジメントと危機管理の違い
リスクとは今後起きるかも知れない危険やその起きる可能性を指すのに対し、危機とは悪い結果をもたらすと予想できる現状、つまり既に起こっていることを指します。
リスクマネジメントとは今後起こる可能性に対し、例として個人情報流出であればセキュリティ管理を徹底するなどをし、保険をかけるなど事前に対処することであり、危機管理とは既に起こった事を拡大させず、最小限にとどめる事です。