信用金庫を含め、金融機関では従業員の採用に当たっては、犯罪防止の観点からもたいへん慎重になります。
本人や親類縁者に犯罪歴がある場合はまず採用されませんし、身元の情報がはっきりしていることが第一です。
近年では、金融機関でも正社員以外に契約社員・派遣社員が増えていますが、派遣元はその金融機関が運営にかかわる人材派遣会社であることが多いのです。
つまり、派遣で金融事務をやりたいという人は、中小企業向けではなく、銀行などの金融機関への派遣に特化した派遣会社に登録することが近道となります。
■参考⇒派遣会社の登録はどこがいい?派遣会社探し方のポイント
信用金庫で求められるのは、パソコンのスキルも含めた一般的な事務能力は当然として、業界や商品、サービスの知識を駆使した臨機応変で柔軟な対応ができることです。
そのため、業界での勤務経験者は採用に当たって非常に有利で、勤務経験者歓迎という求人情報を出す銀行や信用金庫は多いです。
しかし未経験者であっても、事務能力、パソコンスキルに優れて仕事ができ、高いコンプライアンス意識を持つ人ならば、十分に活躍できる職場です。
信用金庫の主な業務は、後方事務などのオフィスワーク系、内国為替業務、融資管理業務、外国為替業務となります。
このすべてに共通する必要スキルは、銀行事務として正確かつスピーディーな事務処理能力、一般的なビジネスマナー、精密機械に対する取り扱いの意識が高いことなどです。
また、窓口業務は信用金庫の看板として捉えられますから、明るくハキハキと感じのよい接客は欠かせません。
お客様に対してわかりやすい説明ができて、同僚や社外の人と円滑にコミュニケーションが取れなければなりません。
そして、金銭を取り扱うので、物事をきちんと進められる人に向いています。
地域密着企業だと、窓口にいらっしゃる年配のお客様ともスムーズに話ができるというのも特に重視されます。
また、電話では顔を見て話さない分、会話だけでその銀行や信用金庫の印象が決められてしまうので、正しい敬語でスムーズに案内ができるよう電話業務経験者を優遇する企業も少なくありません。
金融機関に特化した派遣会社はいくつかありますが、中には信用金庫への派遣を中心に据えているところもあります。
そういう派遣会社では、地域の信用金庫グループに強いコネクションを持っているので、他の一般的な派遣会社で求人を探すより、条件的にも有利な求人が見つけやすいでしょう。
さらに、派遣会社において、信用金庫の業務で必要となるようなビジネスマナーや事務の基礎知識、パソコンの基本ソフトの使い方など研修を実施している場合もあります。
信用金庫で働く場合の時給ですが、必要な能力や経験があるほど高くなります。勤務経験があるならば時給1400円以上が見込めます。
未経験で専門的な部署に回されず、複雑な業務もこなす必要がないような、簡単な事務をする場合は、WordスキルやExcelスキルがあれば時給1000円程度の条件で採用されることもあります。
派遣社員は、基本的には完全週休2日で残業なしのところが多く、プライベートを充実させたい人にも人気がある仕事です。
正社員のように融資管理業務や預金の契約ノルマが課されることもありませんし、サービス内容を案内すれば良い場合や契約や解約になった時の手続きや説明がほとんどです。
まずは自分が良いなと思っている企業の求人が、自分のスキルや経験で採用可能なのか、時給はいくらくらいなのか、ビジネスマッチングをして採用情報をゆっくりチェックして面接する会社を決めましょう。
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