派遣登録での個人情報の取り扱いはどうなっているの?

派遣社員として働くには、派遣会社に登録する必要があります。

派遣会社に登録してから、スキルや勤務日・時間などを調整して、派遣先の会社での勤務が始まります。

登録にあたっては、履歴書を提出するなど個人情報を会社に提示することになります。

派遣登録時の個人データは、各社で取り扱いのルールを定めています。

2003年に制定・公布され、2005年に全面施行された個人情報に関する法律によって、取り扱いの範囲や入手して以降の扱いについて厳密に定められたため、各社ともこれを遵守して情報を扱っています。

一般的には、おおむね会社と非雇用者である働き手と最終コンタクトの時期から一定期間経過、おおよそ2年間経過したらという運用をしている会社が多いと言われています。

たとえば、派遣契約が切れて相互の連絡が最後にあってから、1年以上やり取りがない場合にはデータを削除したり、2年経過してからスタッフが意向確認の連絡をして、連絡が取れなければ削除したりするなど、細かい違いはありますが、だいたい4年間以内に、個人情報は派遣会社から削除されることになっています。

派遣会社だけでなく、日本の会社・企業全体が、個人情報の漏えいについて敏感になっている現状があります。

大手だけでなく中小の派遣会社でも、個人情報の漏えいは即業務停止につながるため、神経をとがらせています。

個人情報保護法に定められている義務よりも、厳しく定めた個人情報保護体勢を取っている事業者に対して、使用が認められている登録商標にプライバシーマークというものがあります。

通称Pマークと呼ばれるもので、日本情報経済社会推進強化が、一定の要件を満たした法人に付与することになっています。

Pマークを取得するには、個人情報の取得や利用目的、適切な管理などのシステムを構築・運用していることが認められなければいけません。

取得には時間もかかり、社内研修の実施も義務付けられています。

そのため、このPマークを取得している派遣会社なら、安心できると言えます。

個人情報の漏えいは、ヒューマンエラーによって引き起こされることがほとんどです。

営業担当者が、個人情報の記載された書類をなくしたり、メールをご送信したりすることで、情報の漏えいが発生します。

派遣会社は数多くの個人情報を取り扱うため、さまざまな対策を講じています。

企業に派遣労働者を紹介する場合にも、個人を特定できる情報は伏せて、スキルや社会人としての責任感のあることなどを材料に交渉しています。

個人情報の削除

派遣会社に登録しお仕事を続けていくうちに正社員登用された場合やあまりお仕事を紹介して貰えないなど、登録した個人情報の削除を希望することがあります。

その場合、メールや電話などの口頭連絡で済む場合や個人情報削除申請書などの書類を郵送するなどの手続きを行う場合があります。

多くの派遣会社はWebサイトに相談窓口や問い合わせ先を記載しているのでそちらから連絡をとってみましょう。

派遣の登録で前職調査は行われるのか?

派遣会社に登録して派遣社員で働こうとした場合に、よく疑問点として挙げられることのひとつに前職調査が行われるのかということがあります。

前職調査とは、新しく決まった転職先の会社が、その直前に働いていた勤務先の会社に人物像などについて確認することです。

よく取り沙汰される問題として、辞め方がどうだったのかということがあります。

たとえば暴力行為に及んだとか、経理で不正を行ったなどの場合には、次の職場でも発生する可能性を疑われ、就職活動に支障をきたします。

また、履歴書の記載内容が正しいか、うつ病などにならなかったかなどを前職の会社に問い合わせることがあります。

大企業に勤務していた場合には、組合活動などをしていなかったかを問い合わせることもあります。

この前職調査は、個人情報保護の点で違法ではないかという風潮があります。微妙な問題ですが、基本的に採用するかどうかの判断として利用するため、違法性は問われないと言われています。

実際には、このような調査を行っている会社は、あまり多くないとされています。

企業コンサルタントによると、前職調査にかかる手間の割に、大した成果が挙げられないことや、近年の転職では本人に問題のあるケースが非常に少ないため、するだけ無駄であると考える会社が多いとされています。

派遣社員の場合には、前職調査はほとんど行われないと言われています。

派遣会社で事務職をしていたという方の口コミ情報によると、前職について問い合わせてほしいと派遣先の会社から依頼を受けたことは一度もないということです。

これ以外にも、派遣会社の営業担当者にとって、派遣労働者の前職調査は無駄以外の何物でもないと断言しているネット情報があります。

派遣で働く者にとって、何よりも大切なのは、専門職をクライアントの希望通りにこなしてくれるスキルです。

スキル重視の派遣社員の前職調査はほとんど行われないと考えていいというのが意見の大半です。

派遣会社は、登録者が自己申告した通りの内容をデータベースに登録し、そこから派遣先とのマッチングを行うだけで、前職の会社や企業に勤務状態についての問い合わせをすることは、まずほとんどありません。

中には、100%嘘を書いてそのまま登録して、働くことができたというネットでの投稿もあります。

これは嘘が発覚すれば経歴詐称になりますから避けるべきですが、事前調査を派遣会社はまったくやらないことの証左と考えられます。

ただ、経歴を詐称して経験のない業務を経験ありとし書類選考を通ったとしても、それに対応できない場合には当然失職することになります。

履歴書や職務経歴書は正直に書くようにしましょう。

●参考⇒派遣会社に登録するための履歴書や職務経歴書の書き方

派遣社員として登録していることを在籍確認されることがある

派遣社員として働いていても、突然予想外の出費のあることがあります。こういった際に、キャッシングやカードローンが使えたら便利です。

ただ、消費者金融にしても銀行系のカードローンにしても、派遣社員にはひとつのハードルがあります。

それが在籍確認です。在籍確認は、こうしたキャッシングなどの審査には欠かせないもののひとつで、安定的に収入があるかどうかの判断基準になっています。

在籍確認が取れない場合、審査には通りません。

基本的に、キャッシングやカードローン契約を申し込んだ場合の在籍確認は、派遣社員が申し込みの時に記入した派遣会社に対して行われます。

派遣先の会社に対して行うことはほとんどありません。

在籍を確認するには、消費者金融の会社名を名乗ることはなく、個人名で連絡することになっています。

たとえば「田中と申しますが、~さんはいらっしゃいますか?」などのように、普通の呼び出しの形で電話をかけます。

たとえ本人が不在であっても、「今電話に出られません」などの対応をしてもらえれば在籍確認は完了で、審査のハードルをひとつクリアしたことになります。

派遣社員の場合、実際に働いている現場と、登録している派遣会社とは別の場所にあるため、この在籍確認はひとつの難関とされています。

こういった場合には、派遣会社に、事前に電話などの在籍確認の連絡が来ることを伝えておくとよいと言われています。

その時に、クレジットカードを作りたいと明確に理由を述べておいた方が後で問題が発生しにくいため、正直に伝えることが推奨されています。

失敗する代表例が、派遣先の会社の企業名を書いてしまうことです。

派遣社員はあくまで、派遣会社の登録者であって、派遣先の企業の社員ではないため、虚偽の申告をしたことになり、審査には通りません。

充分に気をつけましょう。

また、派遣会社によっては、この要求が通りにくいケースがあるので注意が必要です。

キャッシングやカードローンの申し込みで必要なのは、長期間安定して収入があることです。

そのため、派遣会社に登録して間もない場合や、短期間しか働いておらず、その後の仕事が継続的にない場合には、責任問題に発展する可能性があります。

一般的には、1つの派遣会社で1年以上は継続的に仕事を請け負っている必要があるとされています。

また、金融会社のほとんどは個人名で連絡してくるため、個人情報保護の観点から「いるとは言えない」と対応してしまうことがあります。

事前に担当者へしっかり電話連絡が来ることを伝えておきましょう。

●参考⇒派遣社員でもクレジットカード作成やキャッシングは可能なのか?

派遣会社への登録の解除と個人情報の抹消について

複数の人材派遣会社に登録している人はたくさんいます。1社だけの登録では求人数が限られますし、空き時間を有効に活用するには、間口を広げておくことが重要です。

しかし、そうやって多くの派遣会社に登録していると、一度も仕事を紹介してもらうことなく、登録しているだけという状態の派遣会社も出てくることが考えられます。

また、正社員として就職が決まった後も、以前に登録した派遣会社に籍だけ置いたままという人もいることでしょう。

個人情報保護の観点からも、利用しない派遣会社にいつまでも籍を置いておくことは好ましくありません。

必要がなくなれば派遣登録を解除してもらうようにしましょう。

どの派遣会社であっても、電話やメールなどで登録解除の意思を表明すれば、すみやかに登録解除してくれます。

派遣会社によって登録解除の方法に違いはあるかもしれませんが、派遣会社に利用者を縛り付ける権利はありませんので、基本的には登録解除を希望すれば無条件で承諾してくれるはずです。

ただし、気になるのが個人情報の管理です。原則として派遣会社への登録時に個人情報保護の誓約書を交わしているはずですから、こちらが得た情報はもちろんのこと、派遣会社も、登録者の情報について秘匿の義務があります。

しかし、登録者の個人情報が、派遣会社の記録から完全に抹消されるかどうかは、正直なところわかりません。

派遣会社の中には、派遣登録の解除をお願いすると、個人情報登録抹消申請書等の書類提出を求めるところもあります。

こうして書面に残しておくと、何かトラブルや問題が起こった場合でも、しかるべきところで対応してもらうことが可能ですが、問題は電話一本で済ませる場合です。

過去には、大手の派遣会社に登録している女性の個人情報9万人分が、容姿にランクをつけて販売されていた事件もありました。

もちろん違法行為ですが、流出された側としては、後から流出者を罰したり、多少の保障があったりしたところで、ダメージが完全になくなるわけではありません。ですから、万一にもそういう事件が起こらないような、信頼に足る派遣会社だけを選ぶことが大切です。

そのためには、電話対応や実際に会った時の対応で判断しましょう。対応が丁寧かどうかに派遣会社の質が表れます。

来客への対応だけでなく、すでに登録しているスタッフに対してや、社員間の言葉遣いや態度などをよく観察し、納得できるところにだけ登録するようにしましょう。

「何か雰囲気が悪いな」と感じるような派遣会社は、登録後も往々にして不愉快な思いをすることがありますから、たかが派遣登録と軽く考えない方がよいでしょう。

●参考⇒派遣会社の登録はどこがいい?派遣会社探し方のポイント

個人情報とは

特定の個人を識別できる情報のことであり、氏名や性別、住所や生年月日、メールアドレスなどがあります。

他にも職業や収入なども個人情報として扱われるが、個人を特定できない場合は個人情報に含まれません。さらに、勤務場所、部署、役職等組み合わせることで個人を特定できる情報も個人情報となります。

また、コンピュータに保存されたデータは容易にコピーすることが出来るため、個人情報管理が不十分だと流出してしまう危険があります。

派遣登録だけでなく、インターネット上には様々なサービスがありますが、安易に登録しないなど十分な注意をする必要があります。