派遣社員として働くための派遣登録の内容と流れについて

派遣社員として働くためには、派遣会社に登録することが第一歩となります。どのようなことを登録するのかというと、応募者本人の住所・氏名などの個人情報、職務経験、資格やスキル、就業条件、希望職種などになります。

派遣会社は、応募者からの求人へのエントリーに応じて、これらの情報に照らし合わせて派遣先を決めます。派遣登録では、必要事項を書類に記入するだけではなく、PCを使ったスキルチェックなども行います。

最初の登録情報は、派遣会社にとって、応募者の能力や適性を判断する重要な物差しになります。

派遣で仕事をするには、まずは希望の派遣会社に登録したい旨を伝えます。

最近では各派遣会社のwebサイトでオンライン登録を受け付ける派遣会社が多くなっていますが、これは仮登録のようなもので、正式に登録するには、オンライン登録の後、直接派遣会社に出向く必要があります。

そこではまず、派遣労働とはどういうものなのかなどの説明を受けます。

就労意思の確認や職務経歴や所持する資格の申告なども行います。

その後、登録希望者は各自スキルチェックを受けるのが一般的です。登録の中でもっとも時間のかかるパートです。

派遣会社によってチェックする内容は多少異なりますが、PCスキル、基本的な知識テスト、英語での仕事を希望しているなら英語力のレベルチェックなどになります。それぞれの内容についてですが、合格・不合格といったようなものはありません。

PCスキルといってもそれほど高度なものではなく、事務職で使うことの多いWord、Excelの知識や和文・英文入力、テンキー入力のスピードなどをチェックする程度です。知識テストもごく一般的な常識の範囲内です。

敬語などのビジネスシーンにおける言葉づかい、漢字の読み書き、四則計算などです。

スキルチェックは、個別に仕切られたブースでひとりで行うので、周囲を気遣う心配はありません。

たとえ、スキルチェックで十分実力を発揮できなかったとしても、それで登録不可となることはほぼないので安心しましょう。

スキルチェックの後は、仕事を斡旋する担当コーディネーターと個別に面談します。

その際、希望する職種や業務内容、働く上での条件などを伝え、コーディネーターはそれをもとに紹介できる案件を提示します。スムーズに仕事を紹介してもらいたい場合は、この時点であまり多くの条件を出しすぎないことです。

何でも積極的に取り組むという姿勢を見せれば、その場で仕事紹介をしてくれることもあります。

当日に紹介できる求人が無かった場合、後日に電話連絡やメールで紹介してもらえます。

登録手続きの流れは以上のようになりますが、1社だけではなかなか仕事が見つからないということも考えられます。

できれば複数の派遣会社に登録し、条件を細かく指定せず、間口を広くして紹介してもらえる可能性を高めて待つ方がいいでしょう。

派遣会社に登録後、実際に仕事に就くのはいつからなのか

派遣会社に登録し、希望条件に合致する仕事紹介を受けて派遣先が決まった後、実際に就労するのがいつからなのかは、派遣期間の長さによって違いがあります。

1日程度の単発の仕事ならば、登録時に求人があれば応募即採用ということも珍しくないので、あまり長く待つことはありません。

基本的には単発系の場合、登録後、求人に応募したら、就業日まで特に何かしなければならないということはほとんどありません。

仕事の当日、自分で直接現場に赴くか、派遣会社の事務所にいったん集合して、何人かで車に乗り合わせて行くかなどの違いはありますが、勤務地や時間、必要な持ち物などは自分でしっかり確認して、遅れないように現場に到着すれば問題ありません。

しかし、6ヶ月や1年といった長期派遣の場合、求人に応募してから採用されて就業に至るまで、少々時間がかかります。まず、派遣先の企業に、派遣会社から応募者のプロフィールが伝えられます。

この際、名前などの個人情報は伏せられるので、個人情報の流出が気になる人も安心できます。

応募者のスキルが派遣先の企業の要望に合致すれば、企業の担当者との顔合わせに入ります。この顔合わせでは、企業の担当者と応募者が直接会って、従事することになる業務内容についての打ち合わせをします。

その際、これまでの経歴やスキルなどは話に上りますが、未婚・既婚、出身地などの個人的なことは話す必要ありません。

顔合わせは採用面接とは違い、何度も訪問する必要がないばかりか、派遣会社の担当者も同席することが特徴です。なぜ派遣会社の担当者が同席するかというと、応募者のスキルが求人内容に合致していること、即戦力の人材であることを派遣先企業に推薦するためです。

派遣会社としても、派遣先企業の依頼には一度で応えたいという思いがありますから、応募者と派遣会社の担当者が今回の登録で初めて顔を合わせたとしても、できるだけこちらの有利になるようにサポートしてくれます。

しかし、すべて担当者任せでは自分のことをアピールするには不十分ですし、積極性がないと思われてイメージがよくありません。

ですから、できるだけ応募者自身の言葉で、自分自身の職歴や経験、資格・スキルを説明し、自分がいかにこの職種に向いているか、積極的に取り組むことができるかという意欲を見せることが大切です。

顔合わせで問題がなければ、就労の意思を最終確認し、正式に派遣契約を結びます。就労が決まると、派遣会社から「就業条件明細書(兼)派遣労働者雇入通知書」が届けられます。

仕事内容や就業開始日、契約期間などの派遣契約の詳細が記されていますから、しっかり目を通しておきましょう。

あとは、勤務初日に遅れずに勤務先に到着できるように、体調を整えておきましょう。

派遣会社に登録できない場合に考えられること

派遣会社の登録に特別な制限や条件はありません。働ける年齢に達していれば、未成年者であっても登録はできます。

しかし、派遣求人サイトを見て、そこに掲載されている求人にエントリーしたところ、「今回は見送りとさせていただきます」というような返信を受けるケースがあります。

実際にその求人にある仕事をするには、まず派遣会社に登録する必要があるので、こういうメールが来たということは、実質的には登録自体を断られたと捉えられます。

こういうケースは、未経験者が事務職など人気のある求人にエントリーするとよく起こることですので、そこで簡単にあきらめないようにしましょう。

通常は、たとえエントリーした求人内容に応募者のスキルが合致しない場合でも、派遣会社の担当者から「今回は紹介できないが今後ふさわしい求人があった時のために」と、派遣登録の説明会への参加を呼び掛けるものです。

それすらしないというケースの理由は、よほど応募者が多数で、登録手続きをする時間も惜しいのではないかと考えられます。

この場合、そこに拘泥してもどうにかなるわけではありませんので、他の派遣会社を当たった方がよいでしょう。

派遣会社への登録をすみやかに行うには、特定の求人にエントリーするより、とりあえず派遣登録だけでもしておきたいということをアピールすることです。

派遣会社は、派遣登録した応募者が派遣先企業で働いて初めて利益を上げることができます。

つまり、いくら登録者が増えたところで、登録者が実際に仕事をしないことには1円にもなりません。

よって、ある程度のスキルが必要な求人に、それを満たさない人材が数多くエントリーした場合、他に多くの求人紹介案件を持っていない派遣会社ならば、その人たちに紹介できる案件がない以上、登録してもらっても仕事を依頼できないということになります。

それならば、ひとりひとりに登録手続きを行う時間をかけるより、初めから登録自体を断った方が効率的であるという判断がなされるのです。

派遣会社に登録すらできないことが多いならば、エントリーの仕方を変えてみましょう。それと、できるだけ数多くの求人を扱っている派遣会社を見つけることです。

求人情報を見ていると、「これがやりたい」という具体的な求人を見つけることがありますが、その求人が人気があって、さらに、応募者がその求人で必要とする経験の不足やスキル不足等必要な基準レベルに達していない場合は、断られることが大半です。

ビジネスマナーや資格取得などスキルはこれから磨くことができますから、まずは派遣会社に登録することが先決です。

個々の求人に応募するよりも、派遣会社が開催する登録説明会に直接参加するなどした方が、希望の仕事にたどり着くには早道なこともあります。

派遣会社に複数登録をすることのメリットと注意点

人材派遣会社に登録しても、希望する仕事をなかなか紹介してもらえないということはわりとよくあることです。

人気求人には数多くの候補者がいますから、自分の思い通りの仕事を選択することは難しいのです。

自分のスケジュールに合わせて希望する仕事だけをやっていきたいと思ったら、1社だけに派遣登録するのでは不十分です。

できれば特定の派遣会社だけで無く複数の派遣会社に登録するようにしましょう。

あるアンケートによると、事務系の派遣社員1人当たりの派遣会社への平均登録数は3.9社ということです。

中には5社や10社もの派遣会社に登録している人もいます。

この結果が示すのは、複数の派遣会社に登録しておく方がメリットが多いということです。

派遣会社といっても、テレビなどのメディアでよく目にする超大手から、地域に根差した独自性のある小規模の会社、特定の職種に特化した専門的な会社まで、全国には数多く存在します。

それぞれに力を入れている職種や勤務地が異なるので、多くの選択肢から求人を選びたい方は、カラーの違う派遣会社に同時に登録しておいた方がよいでしょう。

また、1つの派遣会社が持つ求人紹介件数には限界があります。

登録者すべての希望に応え仕事紹介をすることは、物理的に不可能なのです。

しかし、多くの派遣会社に登録しておけば、選べる求人案件数、情報量もそれだけ増えるわけですから、希望する仕事に就くチャンスはずっと高まります。また、選択肢が多いということは、すぐに入れる仕事も数多くあるということです。

1日限りの単発の仕事のために何週間も待たなければならないというようなムダを防ぐことができます。

派遣会社に複数登録するメリットはこれだけではありません。

派遣会社によって扱う職種、研修制度や給与システム、スキルアップ支援等の福利厚生などさまざまな面に違いがあるので、多くの会社を見る中で自分に適した会社を探すことができます。

また、複数の派遣会社から似たような業務内容の仕事を同時期に紹介された場合、条件や給与を比較して決めることができます。

それに、通常単発系なら、仕事と仕事との間隔が空いてしまうのが悩ましいところですが、複数登録なら仕事のない待機期間を短くして、今まで以上に収入を上げることも可能です。

ただし、複数登録する場合、注意点があります。ひとつはいったん引き受けた仕事はキャンセルや辞退できないのが原則なので、派遣契約期間が重なるダブルブッキングをしないようにすることです。

もうひとつは、あれもこれもと多くの派遣会社に登録すると、スケジュール管理や連絡対応などが大変になることです。

欲張ってあまり多くの派遣会社に登録しすぎないように、自分が十分調整できる範囲に留めておきましょう。

派遣社員にとっての職場見学とは

派遣社員として働くにあたっては事前に職場見学をしますが、これは実質的な面接ともいえるでしょう。

労働者派遣法には事前に面接をすることが禁止されているため、職場見学、顔合わせや打ち合わせなどと称して面接が行われるというわけです。

といっても、派遣社員として働く側にとっても働き始める前に職場の雰囲気を確かめておきたいというのは最もなことで、本人の希望により事前に職場を訪問することは認められています。

また、派遣社員から正社員へ登用される可能性のある採用の場合には、事前に面接することが可能とされています。

職場見学は、たいていの場合15分から30分程度を要します。派遣会社の営業担当者などのスタッフが同行して派遣先企業側の担当者へ紹介をしてくれるので、自己紹介や経歴説明などします。

その内容も含めて派遣先担当者からの質問に答えると、最後に自分から質問する時間があるので、細かなことでも積極的に聞いてみると良いでしょう。

初めて職場に訪問する際は誰でもある程度は緊張するものなので、しっかりと準備して臨みたいものです。

派遣先へは見学に先立ってキャリアシートやスキルシートが送られていますが、職場見学ではそれらだけではわからないコミュニケーション能力や人柄といったものを見ることが目的となります。

まずは、自分の経歴を口頭である程度説明できるようしっかりとまとめておきましょう。

だらだらと長い説明をするのではなく、要点をまとめられるという点をアビールする絶好のチャンスと受け取って、時間としては5分を目安に簡潔明瞭な内容で経歴紹介できるよう準備しておきます。

その中でも、自分の経歴で特に新たな派遣先で即戦力となりそうな部分は大きくアピールしておきたいものです。派遣先からの質問には、今までの職歴について退職理由を聞かれることが多くあります。

その際には、出来るだけネガティブな発言は控えるとともに、前職を悪く言うことは避けましょう。

また、派遣先のホームページがあれば目を通してどのような会社なのかを確認しておくことも大切です。

会社の企業理念などがわかっていれば、派遣先から説明があった際などに話のきっかけとなり得るものです。最後に派遣先の担当者から質問の有無を尋ねられるので、必ず質問できるような準備も必要です。

職場見学では一言でも多くの発言をして円滑にコミュニケーションを取れることをアピールするチャンスでもあるのです。

もしも一つも思い浮かばなかった場合には、最後に自己アピールなどをして締めくくるのも良い方法です。